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2002年10月12日
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絵の島だより・その4
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肌寒い季節になってきましたが、波乗りのつづきを手短に。 台風の前の海というのは、3メーター以上の波が、規則的に次から次へと打ち寄せてくるのですが、浜から見てるとそれほどでもないけど、海に入ってみるとそれはそれは大きいですよ。小山のような波が上から押し寄せてくる感じで、恐いと思ったらとても沖に出ることは出来ませんね。波乗りするにはまず沖に出ることが肝心ですが、これが大変なんです。 |
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【1】波打ち際に近いところは波が全部崩れて、白い泡が飛びかかってくるのと格闘しながら、しばらく進むと半分崩れた波が襲いかかってくるのですが 【2】その波の下にもぐり込むのですね。 【3】下から見上げると白く砕けた波頭が、頭の上をズンッと通り過ぎていくのですが、頭だけ一緒に持っていかれんじゃないかと思うほどの波の力のすごさです。 【4】波の上に顔を出すともう次の波が襲いかかってくる。これの繰り返しでなんとか沖にでるのです。沖では波のうねりに身を任せながら、これはと思う波をまつわけです。 |
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【5】せり上がってきた波と一緒に夢中で抜き手をきって泳ぎだすのですが、このタイミングがなかなか難しくて、波の下の方で泳ぎだすと砕けた波に飲み込まれて、あっというまに真っ暗な海底まで引きずり込まれてしまうのです(8)。そんな時は体の力を抜いて波に身を任せていると自然に上に出られますが、変に自分で出ようとするとかえって危ないんですね。 |
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【6】また波の上の方から泳ぎだすと、取り残されてしまうのです。波の巻き上げる力と、泳ぎだした力とがバランスの取れたときだけ、うまく波に乗れるのですが、ま、10回やって、1回か2回くらいしかできなかったな。 【7】うまく乗れたときの爽快感といったら、くらべられるものはないほどすばらしかったなあ。鼻から上だけが水の上に出ていて、顔の両側をものすごい勢いで白い泡と海水が飛んでいき、みるみる海岸線が近づいてくるのです。今思い出しても、体の奥の方からワクワクして・・・あの頃がもう一度きたら。 台風一過の海も面白かった。増水した花水川と荒れ狂った海とが入り混じって、真っ茶色の中に飛び込んでいくのです。攪拌機の中に入ったような感じで、右手はあっちに左手はそっちに、足もあっちゃこっちゃ、波に持ってかれて体がばらばらになるかと思うほどで、ほんと、波とのプロレスごっこだったなあ。そんなこんなで波をかき分けかき分け沖に出ると、ひざから上が波の上に出てしまうところに行き着いたりするのです。一晩のうちに海底の様子ががらっと変わってしまって、浅瀬がとんでもないところに出来てるんですね。そんなことが面白くて、台風が来ると聞くと妙にウキウキしたものでした。 肌寒い季節になってきましたね。 |
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