2002年6月15日
絵の島だより・その1

湘南で暮してもうすぐ50年。
いろいろな物をイラストにしてきましたが、
これからも日々気になること、面白いことをイラストにして、
皆さんにお届けいたします。


 先日、久しぶりに朝の海(うちから歩いて一分)に行ってみた。遊歩道から海を眺めると、そこにはゴマ粒をまき散らしたように、サーファー達が片瀬から茅ケ崎の烏帽子岩のほうまで、ずうっと続いて波間に漂っていた。

 ここでちょっと・・・よくちいさいものの例えで、ゴマ粒、米粒、あわ粒、砂粒、蟻ん子といろいろあるけど、どれが一番ちいさいのだろうと浜を歩きながら考えた。まあ、サーファー達は黒っぽいウエットスーツを着てるので、ゴマ粒でいいんじゃないの。

 この日の海は静かで、ちいさな波しかなくサーファー達はみんな手持ちぶさたに見えた。もっとも片瀬西浜は、初心者のたまり場らしいから、この日みたいな波のほうがいいのかな。7月1日の海開きからは、片瀬海岸は海水浴場になってサーファー達は、西のほうに追いやられて、海水浴客がどこからか湧いてくるのです。

 わたしはどちらかというと、「今はもう秋〜」ではないけれど、あんまり人のいない海が好きで、思春期の頃(わたしにもありましたよ)には、大磯の浜に一人で行って日がな一日、海を見つめて過ごしていたものです。べつに哲学的な事を考えていたわけでもないけれど、なんて自分はちっちゃいんだろうとか、この一粒の砂ももとをただせば、どこかの高い山のてっぺんの岩だったんだろうかとかね(なんて暗い思春期だったんだ)。

 人が多いと海を見ながらぼお〜っとしていることがなかなかできず、そんなときはミステリーを浜までもっていって時間をつぶして、夕方になると江の島のおでんの屋台にいって、ちょっこっと飲みながら夕陽が沈んでいくのをながめて過ごすことにしている。次回は、屋台からみる夕陽のことを・・・